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ベストティーチャー賞 小林知博教授のセブンルール

更新日:2021年11月23日




仕事をする上で大切にしている「7つのルール」を社会心理学を専門とする小林知博教授(人間科学部心理・行動科学科)に伺い、ベストティーチャーたるゆえんに迫った。


1常に社会の動きに敏感に


社会心理学は集団と個人のかかわりから生まれる心理学だ。ただし、無機質な理論や知見をわかりやすく伝えるのは難しい。そこで現在社会で起こっている問題や現象とリンクさせて伝えるようにしているという。そのために社会の動きに敏感になって情報収集をして、具体例を使ってわかりやすく伝える工夫をしている。例えば実際に報道されているコロナの治療薬の有効性や、痩せると言われている商品のダイエットの効果など身近な話題を通して社会心理学の考え方を学べる授業につなげている。


2 ディスカッションを重視


授業でディスカッションの場を意識して設けている。意見共有することで異なる考え方を知ったり、議論を発展できたりすると話す。しかし、コロナ禍で授業がオンラインになったことにより、学生達が講義の後に友達と自由に意見を交換しあう場がなくなってしまった。そこで、100名ほどの講義で毎回の授業後に受講生からの意見を集めて翌週に授業で紹介し、さらにそれへのコメントを翌々週に受け付けて授業で紹介するなど、講義でも意見交換ができる場を設けている。


3 人へのつながりと興味を持つ


これまで授業を受講してきた学生はもちろん、自分の友人(特に異業種の友人達)、お店の店員や、銀行や住宅や車の営業担当者や現場職人さんにも興味を持って観察・質問するようにしている。特に人の話を聞きだすのが好きだそう。これまでできたつながりを大切にしているそうでゼミの卒業生とも長期的に連絡をとれるようにしている。


4 身体を動かす


気分転換と健康のために身体を動かしている。学生時代にやっていたテニスを12年前から再びはじめ、現在は週1から2回のテニスとテニス仲間達との交流を楽しむ。その他にもヨガのレッスンにも通うなど意識的に運動を行っている。


5 非日常を楽しむ


観光旅行や山登り、サイクリング、カヌー、スキー(バックカントリー)など、普段できない経験を楽しむようにしている。


6 異業種の人・価値観の違う人の話を徹底的に聞く


考えが異なる人の話を聞くのが好きで、2度の北米留学ではアメリカ人はもちろん、日本では出会わない様々な国や宗教の人から異なる価値観の刺激を受けた。結果として価値観や思考の幅が大きく広がったと言う。現在でも異業種の人の話を聞くのが大好きだ。ハーバードビジネススクール卒の起業家は考えが面白かったのでたくさん質問をしていたら「こんなに話を聞いてもらったことがない」と言われたほどだ。人好きかつ非日常を経験してきた小林教授だからこそだと思われる。


7 二つの「あ」を大切にする


「あいさつ」と「ありがとう」は大切だと母から言われていたという。ありがとうは言いすぎても損なことはないと考えるようになった。様々な人とたくさんのつながりを持てているのも、小林教授が感謝を大切にしているからではないだろうか。


社会心理学や演習IAを受講してきたという髙見名都さん(心理・行動科学科3年生)は社会心理学の授業で時事を取り上げていることが印象的であり今までより冷静に社会を見ることができるようになったという。ゼミ(演習IA)には学生主体の形態に魅力を感じて受講を決めた。Zoom授業でもディスカッションを通して多様な価値観を知ることができたと話す。授業で学んだ自分の意見を伝える力と聞く力を就職活動のグループディスカッションで生かしたいと述べた。


同じく小林先生の授業を受講してきた孕石恵さん(心理・行動科学科3年生)。ゼミの教科書の読み込みやミニ卒論の制作に大学生らしい濃い学びを感じている。実生活にすぐに結び付けられる部分を社会心理学の楽しさだと捉えているという。「小林教授はいつも明るく、生徒一人ひとりに丁寧に向き合ってくださいます」



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